記憶の彼方になる前に

観ては忘れる観劇記録…

ワタクシ的春本番

    「春のおどり」OSK日本歌劇団

    (大阪  松竹座)  2019.4.13〜4.21

 

いつだったか、子どもの小学校の参観で、国語の授業で作文の発表があった。

その中で強く印象に残ってる一文

 

「ドキドキがムネムネしました」

 

まさに今はそんな心境ですこんばんは。

(多分「胸がドキドキしました」って言いたかったんだろうな…)

 

桜の季節の「春のおどり」ですよ。

以前、家族に「夏なのに春のおどり⁇」

なーんて突っ込まれた遠い日もあったが…

苦節数年、サクラの季節に「春のおどり」が観られる喜びを噛み締めてドキドキがムネムネしています。

 

「海神別荘」の配役も発表となり、

まさか美女は悠浦さん?なーんてことはなく、城月さんですよねぇ。

(千咲さんや実花さんがやったら幼女誘拐事件…)

登場人物のあまり多くない作品なので(松竹の歌舞伎シネマを観て勉強しました)、舞美さんはショーに専念でバランスを取るわけですね。

(舞美さんが女房というわけにもいかないよね…)

OSKにはOSKの「姫役者」がいると証明された気がします。

(今後の姫役者育成に期待)

 

「春のおどり」

ドキドキがムネムネの新橋演舞場の初日からパワーアップしてるはず…楽しみです。

 

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レトロな恋

宝塚歌劇団  星組『霧深きエルベのほとり』

『ESTRELLAS(エストレージャス) ~星たち~』

(東京宝塚劇場)

「深き…」は初演が1965年ですと!!

私が生まれる前のお話であります。

 

どーんな古い話⁇クラシカル宝塚が私に理解できるのだろうか?と思ってみたら…

面白いのよ!

潤色演出の上田先生はなーんでこんなのいいと思ったのかな〜?と思ったけど、心にグッと来た。ささった。

やっぱり上田久美子先生は天才だわ〜と感心。

(上田先生の頭の中が見てみたい〜お茶会あるなら行きたい〜)

 

ストーリー的にちょっと「無法松の一生」思い出しちゃったんだけどね(亡き父が大好きだったので覚えている「一本刀土俵入」とか…)。

あの時代は「荒くれ者」と「深窓の令嬢(もしくは未亡人)」の心の交差するストーリーって映画とかでもあったんだろうと推測。もしくは逆とか?(華族のおぼっちゃまと貧しい踊り子…みたいな?それはよくあるか…)

歌舞伎にもなりそうなストーリーだなぁ…松竹に売り込んでみては?笑

 

ショーは「困った時の礼真琴」

これにつきます。まこっちゃんはなんでもできる。しかもそれが若手に伝わって「熱い星組」ができる。すごいなぁ。

そしてトップさんもたてられる。

ので、紅さんが立派なトップさんに見える。

定番宝塚のショーでした。ごちそうさまでした。

 

(告白)

退団発表した紅さん、宝塚見始めた頃に「わ!面白いスターさんだな!」と思って、入り待ち出待ちを地味ーにしてた時期がありました。お茶会も行ってみたり、全国ツアーも追いかけた。ここまで追いかけたスターさんは他にいなかったです。

 

どこまで行けるのかな?と、思ってたらトップスターになっちゃって、何作やるのかな?と、思ったら意外と⁇息の長いスターさんでした。

退団公演までまだあるけど、とてもチケットが取れるとは思えないので今回で私的にはサヨナラかなぁ〜などと思いながらの観劇でした。

さゆみさん、楽しい時間をありがとう。

(まだ早い)

 

 

 

 

 

ハ〜レルヤ!!

「春のおどり」OSK日本歌劇団

(東京  新橋演舞場)

 

「春のおどり」観ました。

 

まずはぐんまちゃんにご挨拶…

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ざっくりざっくり言うと

「桐生麻耶、娘役取っ替え引っ替え公演」

て、感じでしょうか…

これは男(役)のロマンですきっと。

 

和物レビューではシラミで笑わせ(初日は観客がポカーン?だったのが最終日にはわかりやすくなってました。)

桐生さんが菅原道真になって帝楊さんと対決!とか「風の盆」ではふられまくる桐生さんとか。娘役は傘をかぶって表情が見えないから表現が難しい…切なさが伝わってきました。

ウワサの八木節も熱唱。(ぐんまちゃん!聴いてくれた?)

ながれでトップスター就任ご挨拶と新入団員お披露目(皆かわいい💕)さりげなく。

特に背景とか衣装にお金かけた感じは全くないんだけど、そもそも日舞ってなに?という私のようなものにもわかりやすいレビューでした。

 

洋舞ショーはね、

こーんなOSK初めて観た!

60分瞬きする暇もなく。

ヅカっぽくないってこういうことだったんだ!というのがよ〜〜〜〜くわかりました。

ショーってこういうものなんだ!

黒のコートのダンス!ゾクゾクしちゃった。

虹架さんのラップにおののき、悪魔の華月さんの存在感、天使の城月さんのお衣装!(詳しくは見てください)娘役に囲まれて歌う愛瀬さん。

作演出振り付けの平澤先生の頭の中が見えるような…まさに男のロマン

(使ってる曲が私と同世代⁇劇団員の皆さんの親世代の曲ですわよね。ホホホ…)

 

これはね、ナマで観なければいけない。よさがわからない。

ショーが好きな人は観るべき。

キラキラフワフワもいいけど、ごまかしがきかないものをたまに観てもバチは当たりませんよ。

 

これは映像ではきっと伝わらない(でもBR予約しちゃった…ハハハ…やっちまった…)

フィナーレ、持ち物もないし桐生さんは羽背負ってません。自己発光のみ。

スッキリサッパリでよかったです。

これがOSKでい!どんなもんでい!(大阪の劇団なのに江戸ッ子風)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤と黒の…

宝塚歌劇団 宙組

「群盗-Die Räuber-」(日本青年館)

 

なんだかとっても難しい話らしい…

個人的にめちゃ忙しい時期だったんだけどがんばって観劇してきた!

 

赤と黒の舞台セットがとてもお素敵で、まぁ明るい楽しい話ではないなーの予感…

 

すごーく簡単に言うと、貴族の坊ちゃんが盗賊に身をやつし破滅していく話…

 

今や宝塚の御曹司(と言っては言い過ぎか?)芹香斗亜座長公演。

新公主演経験者はいるものの、とにかく下級生ばかり。中には「入団して初めてセリフ言いました‼︎」って言う生徒もいたのでは?

そんなわけで、フレッシュさがあり、勢いもあるけどなにせ暗めなストーリー…なんだけど手に汗握るという、なーんでか謎に引き込まれる公演でした。小柳マジック…

 

多分、キキちゃんて普段は大人しい子だと思う。多分妹気質(よく知らないけどそんな感じしません?)

そんなキキちゃんが、かわいい下級生のために、公演成功のために色々がんばったんだろうな〜と勝手に想像してしまった。

まさに座長奮闘公演。

 

最後、なーんでヒロイン・アマーリアを刺し殺したのか?(頼まれたからなんだけど…)

色々納得いかないところがあるけど、原作がそうなんだから仕方ない。

時折「第九」が流れてくるのも謎だった…(クリスマスに台本仕上げたわけではあるまいな?)

小柳マジックってことで…

 

決してトンデモ作品ではないです。

若手多数出演だったけど、重厚で深ーいお話になっていました。最下級生は研1、東京公演がある公演に出演できてとっても勉強になったのではないでしょうか?

これからの宙組を背負って行けますように…