記憶の彼方になる前に

観ては忘れる観劇記録…

夏の花組観劇

宝塚歌劇団 花組

ミュージカル

巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜

生田大和 作・演出

 

結果的に9回しかやらなかったという東京宝塚劇場花組公演を観ました。

今思えば貴重な観劇でした…オレみたいなのが見ちゃってごめんなさい…

 

柚香光がリストで、水美舞斗がショパンでVISAガール永久輝せあがジョルジュ・サンドってことだけアタマに叩き込んで観劇。

 

なんか、格調高いの〜

リストが当時のピアノ界のアイドルで、彼がピアノ弾いただけで失神する女性がいた…なーんてエピソードがあるくらいだから、作演出の生田大和先生は花組のイケメン柚香光にリストをやらせたかったんだろうなぁ…

劇中にさぞかしクラシック曲がバンバン出てくるんだろうな、(版権切れてるから使いたい放題だぞぉ!)と思ったけどそんなでもない。

設定は近代(作曲家の写真が残っていれば近代だと思ってる筆者)とはいえ、ドレスの時代なのでコスプレ劇。で、ヒップホップ踊らせたり、なんならラップまであって、帝劇の「モーツァルト!」に対抗してんのかな?なーんて思っちゃった(「モーツァルト!」観たことないけど)。

 

話は90分で破綻なく出来ていて、生田先生の力量なら話を広げて一本物に出来そうな感じでした。

もっと名場面、名ナンバーができれば宝塚歌劇の再演物になれるのでは?って思いました。

もっと上手くやれば帝劇持っていけるとも…

知らんけど

 

顔はいい、ダンスも上手い…しかしいかんせん歌が「…」な柚香が音楽劇…

あの素晴らしい宝塚劇場の音響をもってしてもセリフが聞き取れない部分もあり、更なる精進を期待したい。

 

後で知ったんだけど、舞台に置いてあるピアノ、チョー高級品なんだそうで…

(高いピアノはスタンウェイとベーゼンドルファーしか知らない子です)

さすが宝塚歌劇…格調高い…

 

感心はしたけど、こんな格調高くてどーすんの?とも思う庶民派筆者であります。