記憶の彼方になる前に

観ては忘れる観劇記録…

アタシのココロはカラッカラさ!

ロミオとジュリエット

宝塚歌劇団 星組 (東京宝塚劇場

 

チケットが巡り巡って私の元へやってきてくれたので観劇

そもそも見る予定がなかったので配役も知らないというエセニセヅカファンです。

(慌てて調べたら「B日程」でした。こっちのほうが人気あったみたいだ。何故かは知らぬ)

せっかくの宝塚、せっかくの星組、せっかくの「ロミジュリ」なのに、コロナ世界でアタシのココロはすっかり干からびてしまったんだろうか…実はそんなに楽しめなかった…

居眠りこそしないものの、どの場面を観ても心がときめくことがあまりなく、そんな自分の心理分析をしながら感想を考えていたら観劇からずいぶん日が経ってしまった。

3月は新橋演舞場の舞台が半分しか見えない席で目を爛々とさせていた人間とは思えん。オレは一体どうしたのか…

 

開演アナウンスで演出が小池先生→稲葉大地先生になったことを知る。

小池先生を踏襲しつつ稲葉作品のオリジナリティー…ミュージカルというよりショーっぽいな~と思いました。

(今後もこの路線で行くんでしょうか?)

 

「コスプレの星組」「クドめ濃いめの星組」を十二分に堪能!みなさんこれでもか!キャラを 作りこんでいらっしゃる。

シェークスピア作品は宝塚の大劇場でやるには登場人物が少ない…モブのキャラ作り込むのとダンスくらいしか仕事がないよね…)

キャプレット父の天寿光希なんか本物の男性にしか見えない。作り込んでる〜イタリアのファッション誌の男性モデルのよう

…周りが濃過ぎてロミオが登場しても歌は聞こえるけど「ロミオはどこ?」探しちゃうという私の初歩的失態。何やってんだ私…

(私の好みが声が伸びる歌うまさんより、気持ちが見える歌の歌える人が好みなのがよくないのはわかってる。

「あー上手いですね〜」で脳内完結しちゃうのだ。)

 

周りが濃すぎて「白い役」のロミオが見えない…ここらへんでオレの目はどうかしていた。

言い訳だけど、主演者の衣装が地味目だったこともあると思う。宝塚歌劇でもこんなことあるんだな〜

ロミオもジュリエットも歌は上手いしダンスはキレキレ、さすが首席コンビ!なんだけど、オレにはロミオが青グループのリーダーに見えず、ジュリエットが16歳の可憐な乙女にも特に見えず(肩の無用に出たお衣装はいかがなものかと思う)、オレの目の曇り具合に悲しくすらなってきた。

うなだれて日比谷を後にしたのだった…